結氣膳は、ストレス社会に生きる現代人の食の氣功です

ー 結氣膳に辿りつくまでの、私のストーリー ー
医者の家系に生まれ、現代医療中心の環境の中で育ってきた私 は、17歳という若さで急逝した弟の死によつて大きな衝撃を受 けました。
生命を守るためにはどうすればいいのだろうか !? 又、生命を守るということはどういうことなのだろうか !?
私 は、その答えを必ず見つけなければならないという使命にも似た思いを強くもつことになりました。
その一つの道筋として、もともと「食 」に深い関心を持っていた私は、健康管理面からの現代人の食生活のあり方というテーマに着目しました。
それからというものは、洋の東西を問わず、そして、ありとあらゆる角度・視点から「食」を模索し探究し続 けてきました。しかし、それは同じ円周上を堂々巡りしているような徒労感しか私に与えてくれませんでした。
その結 果、行き着いた答えが、『どの道もただしい・・・しかし、部分でしかない。全てを網羅するものはないだろか…!?』でした。
正解を超える答が欲 しい !!と望みました。その時、天啓のように私に降りてきたのが、『「食 」は力ロリーや美味しさだけではなく、人との心の交流や癒しを与えてくれる潤滑油である』という懐かしい記憶でした。それは、かつて、外交官の妻として、カナダに数年在住していた時に、異文化の中で果たさなければならない責任感の重圧や異郷である不安感や望郷ゆえの淋しさなどで、独り落ち込みがちだつた私を救ってくれたものでした。
「食 」を通じてのさまざまな人たちとの出逢いや語らいや笑い顔や優しさが『「食 」は心の潤滑油なのだ』と私に実感させてくれたのでした。そのカルチャーショックにも似た体験により、私は以前の元気な私を取り戻したので した。その天啓を得た時点で私の求めていた答え『結氣膳』と結実したのでした。『 食と心と体を氣で結ぶ』という観念がその問いを解くカギだったのです。

ー 結氣膳家(フードセラピスト)として ー
「食は心の鏡」と言えます。食べ物はその人自身を表し、人の心も育てます。
日々追われるように過ごしながらも便利さや快適といった自然の摂理をこえた生活空間に慣れ親しむ現代人は、健康に不安を覚えながらもアンチエイジングへの意識も高めていっています。
未病という予防領域において自然治癒力による心身の健康管理努力はとても大切ですが、一方で遺伝子組み換え食品やサプリメントなどバイオテクノロジーの力にも頼らざるを得ない現実があります。
医療技術が飛躍的に発展しているにも関わらず、現実的に生活習慣病が増加し続けている昨今では、科学的根拠に基づく理論や数値に依存するだけで心と体の繋がりを無視していては、今の時代真の健康づくりは得られないと確信しています。
私は食べ物と体と心と空間はそれぞれ「氣」という性質を持っていると考えています。例えば、農薬や食品添加物を避けようと体に良いものだけを探し求めたくなりますが、食卓を囲む時の笑顔や語らいなど家族の気持ちが行き交う愛情空間があれば消化吸収の度合いを促進させ、健康にも結びつきやすくなるのです。朝市の食材を手にして自然の恵みを身近に感じたり、好きな器にどう盛り付けようか・・・など「食」に向かう姿勢は、日々の食卓を豊かにします。「食」を味わう「空間」と楽しみ 過ごす「時間」・・・「食」という物理的な物・作業「体」という空間の器に入れ、「心」という時間で練り煮つめそのエキスを味わうのです。そこで得られるものが健康であり、豊かさであり、若さ、生命力となることでしょう。
コロナパンデミックを経て予防への意識がより高まる時代を迎え、一方では地球規模での食事情と向き合っていくためには、「病気の予防」と「健康の維持増進」を同時に考慮した健康づくりに目をむけることが肝要です。そのための「予防領域」が必要なのです。
『大人の夜会 結氣膳や』では「癒し」と「大人文化」をテーマにしておりますが、日本の伝統文化には、現代人が忘れかけている日本人の精神が多く見出されています。
21世紀は心と個性を磨き生かす時代です。一人ひとりが未病という予防領域への意識を深めることは地球環境を守る一歩に近づくことにもなります。
食の氣功ともいえる~心と体と食空間の氣を結ぶ~『結氣膳』が、日々の健康づくりの一助となれば幸いに思います。
結氣膳家 まるもゆきこ